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2006年8月24日

200文字の読書感想文「金閣寺」

三島由紀夫『金閣寺』新潮文庫,1960年

三島由紀夫『金閣寺』を読んで……

正直、難しかったかな。
それは、その時代に沿った独特の言い回しとかが原因になっている訳ではないと思う。
たぶん、特色有る登場人物の、深い思いや考え方が、今まで読んできた作品に登場する人物よりも一層深いからだと思う。つまり、その本来の深さであろうところまで読み取ることが難しいのである。

内容に話を移すが、この金閣寺。私も何度も見たことの有る金閣寺。
金閣寺をなくすことは、私にとって何をなくすのだろう。
そんなことを考えると、燃やした理由が分からないわけではないような気がする。敢えてその行為を行うことによって、自分の中の何かが完結する、もしくは終わるのだろうと思う。

しかし、その金閣寺を燃やす過程には、惜しみ楽しむかのように思われる一方、追いやられたように見える一面もある。鶴川や柏木、老師、母親といった様々な人物に関る主人公であるが、実は非常に孤独であり、その孤独さが彼を追い詰めた姿が現れているように感じた。

おそらくこの作品は、後で読み直さないといけないだろう。

関連リンク:2005年の「新潮文庫の100冊」でも読むか

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