出世を狙う時代じゃない!?
ある子育ての記事で目に止まったのは、
何のために英語を学ばせるのかをよく考えてからやれよというものだった。
その筆者は、単に日本人が日本人として英語を使えるようになってもあんまり意味がないよね、と言っていた。
それは子供が就職する時のことを考えようというのである。
昨今、日本人採用枠が狭められる傾向にあるのが一つの理由だという。
ゆとり世代の日本人は、出世欲なんてものはなくなってしまって、
入社しても全然頑張ってくれないから、どんどん外国人を登用していくのだという。
特に中国人。
そう言えばこの前、中国人が日本語でスピーチするとかいうNHK教育の番組がやっていたけど、本当に中国人はそのエネルギーが段違いにある気がする。
真面目と言っていいのかわからないけど、日本人以上に謙虚だったのが印象的だった。
そう言えば、義務教育のゆとり世代を回避している我々84世代だって、そんなに出世欲がある訳ではない。というか、周りを見渡しても、出世欲をもってバリバリやっている人は皆無かもしれない。
そんな背景があって、結局のところ、手段として英語を覚えたところで何の役にも立たないというのが、冒頭で出した記事の結論であった。
記事は、アメリカンスクールへの話題と続いていたのだが、
出世欲の話でいうと、確かに今よく言われている価値観を優先しようとすれば、
欲の優先度からすると、出世は二の次になる。
マズローの欲求段階説で、整理的欲求から始まって、所属欲求、自己実現欲求と、
いろんな欲求に人間の欲が変わっていくと言われているが、
最大の欲求である自己実現欲求が、社外でできやすいというのもあるのかもしれない。
イクメンが流行って取り上げられる理由として、どこかのブログで、会社内での自己実現が出来なくなっている時代だから、家庭に男性が出てきたとか、背景を言われていたが、これにも関係する。
日本もようやく一周回ってきたのかもしれないなぁと思う。
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